「間違えたくない!」と泣く子に、どう声をかければ?
「また怒り出した…」
「間違えたら机をたたいて泣いてしまう…」
そんな姿を見ると、お母さんも胸がギュッと苦しくなりますよね。
「どうしてうちの子はこんなに怒るんだろう?」
「優しくしたいのに、ついこちらまでイライラしてしまう…」
そんな風に感じるのは、とても自然なことです。
でも大丈夫です。
子どもは「できない自分が嫌」なのではなく、「もっとできるようになりたい」という思いがとても強いからこそ、怒ってしまうのです。
「怒るのは、がんばりたい気持ちの裏返し」
子どもはとても繊細です。
特に、普段から「すごいね!」「えらいね!」と褒められることが多い子ほど、間違えたときのショックが大きいです。
「できる自分」が好きで、その姿を守りたいから、間違いを怖がってしまう。
その気持ちは、大人の私たちも同じですよね。
「間違い=ダメ」を「間違い=宝物」に変える声かけ
「失敗は特別じゃないよ」と伝える
「間違えるのは悪いことじゃないよ」
「間違えたら、もっと強くなれるんだよ」
こんな言葉を、普段から繰り返し伝えてあげましょう。
最初はなかなか伝わらないかもしれませんが、繰り返すことで少しずつ心に届きます。
「ママ(パパ)も間違えるよ」と一緒に笑う
「ママもこの前、ご飯のお水を間違えちゃったよ〜!おかゆになってしまって大笑いしたんだよ」
「パパも、スーパーでママに頼まれたお肉を間違っちゃって、失敗したんだよ」
大人が間違える姿を見せると、子どもは「間違えることは特別じゃない」と知り、ホッとします。
間違い探しゲームにする
問題で間違えたときに「どこが間違えちゃったかな?一緒に探す宝探しゲームしよう!」
「間違い見つけ名人になれるかな?」
楽しい雰囲気にするだけで、子どもは怒りから「探してみよう」という前向きな気持ちに変わります。
具体的な日常の関わり方
【ケース1:宿題で間違えたとき】
「ここが違ってたね。でもすぐ見つけられてラッキーだよ!」
「次はどうしたらいいかな?ママと一緒に作戦会議してみようか」
【ケース2:模試やテストで点数が低かったとき】
「悔しかったね。でもこの問題、もう一回やったら絶対できるよ」
「これで次はもっと強くなれるね!」
【ケース3:お友だちよりできなくて落ち込んだとき】
「みんなそれぞれ得意なことがあるよ。〇〇ちゃんは計算が速いけど、あなたは考える力がすごいよ」
「お友だちと比べなくて大丈夫。ママはがんばっているあなたが大好きだよ」
「感情を落ち着ける場所」を作ろう
怒りが強いときは、無理に解説したり、説得したりしなくて大丈夫。
「気持ちを落ち着ける場所」を用意してあげると、心が整理されやすいです。
- お気に入りのぬいぐるみをギュッと抱っこ
- ちょっと外に出て深呼吸
- 一緒に温かい飲み物を飲む
小さな安心の時間が、また前を向くエネルギーになります。
「大丈夫だよ」の力は、想像以上
「もっと優しくしたいのに…」
「何が正解かわからない…」
お母さん自身も、毎日たくさんの不安と向き合っていますよね。
でも、完璧じゃなくて大丈夫です。
「大丈夫だよ」
「わかるよ、その気持ち」
そんな一言が、子どもにとっては一番の魔法になります。
一緒に「間違える勇気」を育てよう
間違えるのは、できないからではなく、「もっとできるようになりたい」気持ちがあるから。
そして、それを見守るお母さん自身も、「間違えながら」進んでいいんです。
間違いに気づける力は、未来に大きな自信を育てます。
だからこそ、「間違えても大丈夫だよ」を毎日少しずつ届けていきましょう。
まとめ
- 怒るのは「がんばりたい」気持ちの裏返し
- 間違いは「成長の宝物」
- 「一緒に間違いを探そう」と寄り添う
- 大人も「間違える姿」を見せて安心させる
- お母さん自身も完璧じゃなくていい
がんばるお母さんへ
子どもに「大丈夫」を伝えたいと思っているあなたは、もう十分すばらしいお母さんです。
怒るわが子を見守るのは、簡単なことではありません。
でも、あなたがいるから、お子さんは毎日一歩ずつ成長しています。
「間違えてもいい」「そのままでいい」 そう伝える声を、これからも一緒に育てていきましょう。
IQ教室代表。幼児からの中学受験専門指導歴20年以上。これまでに230名以上の保護者と向き合い、一人ひとりの「考える力」を育てる指導を実践してきました。自身の教育観は「知識だけでなく、未来を切り開く思考力を育むこと」。偏差値や合格実績だけではなく、子どもたちが自ら考え、自信を持って挑戦できる力を重視しています。現在も教室で直接指導を行いながら、保護者向けセミナーやブログで情報発信を続けています。最新の中学受験事情や、日々の子育て・学習に役立つリアルな視点をお届けします。
