「何でもすぐできる子」と「時間がかかる子」。
この差は、生まれつきの才能なのでしょうか?
前の記事でお伝えした通り、
多くの場合、能力そのものではなく“学び方の構造”に理由があります。
ここでは、小学生の時期に差が生まれやすい3つのポイントを整理します。
思考の「順番」が合っているか
すぐできる子は、
何をどう考えるかの順番が整理されています。
- 何を聞かれているか
- どこから考え始めるか
- 途中で迷ったとき、どこに戻るか
この“考える道筋”があるため、
初めての問題でも戸惑いにくいのです。
一方、時間がかかる子は
考え始める前に情報がごちゃっと入ってしまい、
「どこから手をつければいいか」で止まりやすくなります。
これは能力差ではなく、
考え方の整理経験の差です。
「できた!」の積み重ね方が違う
すぐできる子は、
小さな「できた」を自分で実感する回数が多い傾向があります。
- 最後まで考えきった
- 前より少し早くできた
- 自分の言葉で説明できた
こうした経験が
「次もやってみよう」という前向きさを育てます。
一方で、
時間がかかる子は
できていても「まだ足りない」「もっと早く」と言われがち。
結果として
成功体験として心に残りにくいことがあります。
スピードより「考え続ける力」
小学校高学年以降は、
スピードだけでは解けない問題が増えてきます。
すぐできる子は、
途中でつまずいても
「じゃあ別のやり方は?」と考え続ける力があります。
一方、時間がかかる子は
実はとても丁寧に考えていることも少なくありません。
ただし、
・時間がかかる=ダメ
・早い=正解
という空気の中で、
その力を発揮しにくくなってしまうのです。
差は「才能」ではなく「構造」
何でもすぐできる子とできない子の差は、
- 思考の順番
- 成功体験の積み方
- 考え続ける経験
といった
学び方の構造の違いで説明できることがほとんどです。
だからこそ、
比べて焦る前に
「どこでズレが起きているか」を整理することが大切になります。
「できる・できない」は結果であって、
学び方のタイプとは別です。
もし今、
関わり方や声かけに迷いがあれば、
一度“学び方のタイプ”を整理してみてください。
IQ教室代表。幼児からの中学受験専門指導歴20年以上。これまでに230名以上の保護者と向き合い、一人ひとりの「考える力」を育てる指導を実践してきました。自身の教育観は「知識だけでなく、未来を切り開く思考力を育むこと」。偏差値や合格実績だけではなく、子どもたちが自ら考え、自信を持って挑戦できる力を重視しています。現在も教室で直接指導を行いながら、保護者向けセミナーやブログで情報発信を続けています。最新の中学受験事情や、日々の子育て・学習に役立つリアルな視点をお届けします。
