静岡市で小1の算数につまずく子が増えるタイミング

小学校に入学してしばらくたったこの時期に、保護者の方からこのような相談を受けることがあります。

「最初はできていたのに、だんだん算数を嫌がるようになりました」
「計算問題はできるのに、文章問題になると止まってしまいます」
「宿題に時間がかかりすぎて、毎日親子で疲れてしまいます」
「数を数えることはできるのに、問題になるとわからなくなります」
「学校では大丈夫と言われるけれど、家で見ると不安です」

静岡市でも、小1の夏休み前後から、算数への不安が出てくるご家庭は少なくありません。

小1の算数というと、大人から見ると簡単に見えるかもしれません。

数字を書く。
数を数える。
たし算をする。
ひき算をする。
文章を読んで式を作る。

内容だけを見ると、「これくらいなら大丈夫」と思いやすい単元が並んでいます。

ところが、実際には小1の算数は、これから先の学習の土台になるとても大切な時期です。

小1でつまずきが出ている場合、それは単に「計算が遅い」「練習不足」という問題だけではないことがあります。

その奥には、

数の意味があいまい
問題文を正しく聞けていない
式の意味を理解しないまま答えを出している
考える前に感覚で解いている
間違えることを嫌がっている
学習の進め方が身についていない

といった、学びの土台の弱さが隠れていることがあります。

この記事では、静岡市で小1のお子さんの算数に不安を感じている保護者の方へ、算数につまずく子に見られやすい共通点と、家庭で見ておきたいポイントについてお伝えします。


小1の算数は「簡単そうに見えて、実は土台づくり」

小1の算数は、表面的にはやさしく見えます。

しかし、その中には今後の算数につながる大切な考え方がたくさん入っています。

たとえば、たし算ひとつを見ても、ただ答えを覚えるだけではありません。

「合わせる」
「増える」
「全部でいくつ」
「あといくつ」
「違いはいくつ」
「残りはいくつ」

このような意味を理解していく必要があります。

ひき算も同じです。

ただ数字を引くのではなく、

「取る」
「減る」
「比べる」
「足りない分を考える」
「差を見る」

という考え方が含まれています。

大人にとっては当たり前に感じることでも、小1の子どもにとっては一つひとつが新しい学びです。

だからこそ、答えが合っているかどうかだけを見るのではなく、

「どう考えたのか」
「数をイメージできているか」
「問題文の意味がわかっているか」
「式と場面がつながっているか」

を見ることが大切です。

小1の算数でつまずく子は、答えそのものよりも、その前の理解で止まっていることがあります。


共通点① 数を「量」としてイメージできていない

小1の算数でよくあるつまずきの一つが、数を量としてイメージできていないことです。

たとえば、「7」と書ける。
「1、2、3、4、5、6、7」と数えられる。
でも、「7がどのくらいの量なのか」が頭の中でうまくつかめていない。

この状態だと、最初のうちは数字を見てなんとなく答えを出せても、少し問題が変わると混乱しやすくなります。

たとえば、

「5と2で7」
「7は10より3少ない」
「7から2を取ると5」
「7と3で10」

このように、数を分けたり、合わせたり、比べたりする感覚が弱いと、計算の理解が不安定になります。

特に、繰り上がりや繰り下がりに入る前の段階で、10のまとまりがしっかり育っていないと、あとで苦労しやすくなります。

小1の算数では、「答えを覚える」より前に、「数を動かす感覚」が大切です。

家庭では、おはじきやブロック、指、カード、お菓子などを使って、実際に数を見せながら考えるとよいです。

「全部でいくつ?」
「3個と2個でいくつ?」
「1個取ったら、いくつ残る?」
「あといくつで10になる?」
「どっちが多い?」

このようなやりとりをくり返すことで、数の感覚は少しずつ育ちます。

プリントで間違えるからといって、すぐに大量の計算練習を増やすよりも、まずは数のイメージがあるかを見てあげることが大切です。


共通点② 計算のやり方だけを覚えている

小1の算数では、計算カードやプリントでたし算・ひき算を練習することがあります。

くり返し練習すること自体は大切です。

ただし、計算のやり方だけを覚えて、意味がわからないまま進んでいる場合は注意が必要です。

たとえば、

「3+4=7」は言える。
でも、「3個のりんごに4個足したら全部で何個?」になると手が止まる。

「8−3=5」はできる。
でも、「8個あったあめを3個食べました。残りは?」になると迷う。

このような場合、計算そのものは覚えていても、式と場面がつながっていない可能性があります。

算数は、計算の速さだけではありません。

式が何を表しているのか。
問題の場面では何が起きているのか。
なぜたし算なのか。
なぜひき算なのか。

ここがわかっていないと、文章問題でつまずきます。

小1のうちは、計算が速い子が「算数が得意」に見えやすいです。

けれども、学年が上がるにつれて、文章を読んで考える問題や、図を使う問題、説明する問題が増えていきます。

そのときに必要になるのは、ただ速く答えを出す力ではなく、「意味を理解して考える力」です。

計算練習をするときも、

「これはどういう意味かな?」
「何が増えたのかな?」
「何が減ったのかな?」
「図にするとどうなるかな?」

と確認してあげると、算数の土台が育ちやすくなります。


共通点③ 問題文を最後まで読んでいない

小1の算数で、文章問題になると急にできなくなる子がいます。

その原因の一つが、問題文を最後まで読んでいないことです。

子どもは、問題の中に数字が出てくると、その数字だけを見て式を作ってしまうことがあります。

たとえば、

「りんごが5こあります。みかんが3こあります。あわせて何こですか。」

このような問題なら、5+3で答えられるかもしれません。

しかし、

「りんごが5こあります。3こ食べました。残りは何こですか。」

になると、本当は5−3ですが、数字だけを見て5+3にしてしまう子もいます。

さらに、

「どちらが何こ多いですか」
「あと何こで同じになりますか」
「全部で何こになりますか」
「残りはいくつですか」

のように、聞かれていることが少し変わると、混乱しやすくなります。

これは、算数だけの問題ではありません。

読む力、聞く力、言葉の理解、落ち着いて確認する力が関係しています。

家庭で文章問題を見るときは、すぐに式を書かせる前に、

「何のお話かな?」
「最初にいくつあった?」
「何が変わった?」
「何を聞かれている?」
「増えたのかな、減ったのかな?」

と確認するとよいです。

文章問題が苦手な子に、いきなり「式は?」と聞くと、数字だけを拾ってしまうことがあります。

まずは、問題の場面を言葉で説明できるかを見ることが大切です。


共通点④ 「聞く力」が弱く、最初の説明を聞き逃している

算数が苦手に見える子の中には、実は内容がわからないのではなく、最初の説明を聞き逃している子もいます。

先生や保護者が説明している途中で、鉛筆をいじっている。
問題を最後まで聞く前に始めてしまう。
途中で別のことが気になってしまう。
一つ目の指示は聞けても、二つ目の指示を忘れてしまう。

このような状態だと、問題内容の理解以前に、学習の入口でつまずいてしまいます。

小1は、幼児期とは環境が大きく変わります。

園では大人が近くで声をかけてくれていた子も、小学校では集団の中で説明を聞き、自分で行動する場面が増えます。

そのため、算数のつまずきに見えても、実は「聞く力」や「指示を受け取る力」が関係していることがあります。

家庭学習では、長い説明をするよりも、短く区切って伝えることが大切です。

「まず、ここを読もう」
「次に、何を聞かれているか見よう」
「最後に、式を書こう」

というように、順番を短く示すと取り組みやすくなります。

また、説明したあとに、

「今から何をするんだっけ?」
「最初に見るところはどこかな?」

と聞いてみると、子どもが説明を理解しているか確認できます。

小1の算数では、問題を解く前の「聞く」「読む」「確認する」がとても大切です。


共通点⑤ 間違えることを嫌がる

算数につまずく子の中には、間違えることを強く嫌がる子もいます。

少し考えてわからないと、すぐに「できない」と言う。
間違えると泣いたり怒ったりする。
消しゴムで何度も消して進まない。
親が見ていると緊張してしまう。
「これで合ってる?」と何度も確認する。

このような場合、算数の内容だけでなく、気持ちの面も見てあげる必要があります。

小1の子どもにとって、間違いはとても大きな出来事に感じられることがあります。

特に、まじめな子や、失敗を強く気にする子は、「間違えた=自分はできない」と感じてしまいやすいです。

しかし、算数は間違えながら理解していく教科です。

最初からすべて正解することよりも、

「どこで迷ったのか」
「何を勘違いしたのか」
「次はどう考えればいいのか」

を見つけることが大切です。

家庭では、間違えたときにすぐに叱るのではなく、

「ここまで考えたんだね」
「惜しいところまで来ているよ」
「どこで迷ったか一緒に見よう」
「間違えたところがわかると、次はできるようになるよ」

と声をかけてあげるとよいです。

間違いを責められない環境があると、子どもは少しずつ考えることに向き合えるようになります。


共通点⑥ 宿題が親子げんかになっている

小1の算数のつまずきは、家庭での宿題時間に表れやすいです。

学校では何とかやっているように見えても、家では、

なかなか始めない
すぐに集中が切れる
親が説明すると怒る
何度言っても同じミスをする
時間がかかりすぎる
最後は親子げんかになる

ということがあります。

保護者の方も、毎日のことなので疲れてしまいます。

「どうしてこれがわからないの?」
「さっき言ったよね?」
「早くやりなさい」
「ちゃんと読んで」

つい強い言葉が出てしまうこともあると思います。

でも、親子で勉強すると感情が近すぎるため、うまくいかないことは珍しくありません。

子どもは親に甘えます。
親は子どもの将来が心配だからこそ、力が入ります。

その結果、算数そのものよりも、勉強時間の空気が重くなってしまうことがあります。

宿題が毎日つらい時間になっている場合は、勉強量を増やす前に、進め方を見直すことが大切です。

たとえば、

最初にやる量を少なくする
時間を区切る
親がずっと横につかない
できたところを先に確認する
間違い直しを一度にやりすぎない
疲れている日は無理に長くやらない

こうした工夫だけでも、子どもの負担が変わることがあります。

それでも親子でぶつかってしまう場合は、第三者に見てもらうことも一つの方法です。


小1の算数で早めに見ておきたいチェックポイント

小1の算数につまずいているかどうかを見るときは、テストの点数だけではなく、次のような様子も見てあげてください。

数字を順番に数えるだけでなく、数の量をイメージできているか。
10のまとまりを理解しているか。
たし算とひき算の意味を場面で説明できるか。
文章問題で、何を聞かれているか確認できるか。
問題文を最後まで読めるか。
指示を聞いてから取り組めるか。
間違えたときに、もう一度考えられるか。
宿題に時間がかかりすぎていないか。
親子で勉強すると毎回つらくなっていないか。

これらは、すべて算数の力につながっています。

小1のうちは、まだつまずきが大きく見えないこともあります。

しかし、数の理解があいまいなまま進むと、小2・小3で文章問題や単位、図形、かけ算、わり算に入ったときに苦労しやすくなります。

早めに気づいて、必要な土台に戻ることは、遠回りではありません。

むしろ、あとで大きくつまずかないための大切な準備です。


家庭でできる算数の土台づくり

小1の算数が不安なとき、家庭でできることはたくさんあります。

まずは、生活の中で数を使うことです。

おやつを分ける。
お皿を人数分出す。
階段を数える。
買い物で数を見る。
時計を見る。
カレンダーで日付を確認する。
ブロックを同じ数ずつ分ける。

こうした日常の中に、算数の土台はたくさんあります。

特に小1では、紙の上だけでなく、実物を使って考えることが大切です。

「3個あるね。あと2個増えたら?」
「5個のうち1個食べたら?」
「10個にするには、あと何個?」
「どちらが多い?」
「同じ数に分けられる?」

このようなやりとりは、計算の意味を理解する練習になります。

また、文章問題が苦手な場合は、問題文を一緒に絵にしてみるのもよいです。

りんごを丸で描く。
食べた分を消す。
増えた分を書き足す。
比べるものを横に並べる。

図にすることで、頭の中だけではわかりにくかった場面が見えやすくなります。

ただし、家庭での学習は長くやりすぎないことも大切です。

小1のうちは、短い時間で「できた」という経験を積む方が、次につながりやすいです。


算数が苦手になる前に大切にしたいこと

算数が苦手になる子は、ある日突然苦手になるわけではありません。

最初は少しの違和感から始まります。

数字は読めるけれど、量の感覚が弱い。
計算はできるけれど、意味はよくわかっていない。
文章問題になると数字だけを拾ってしまう。
説明を聞く前に始めてしまう。
間違えると嫌になってしまう。
宿題が毎日つらくなる。

このような小さなサインが積み重なると、子どもは少しずつ「算数は嫌だな」と感じるようになります。

だからこそ、小1のうちに大切なのは、苦手を責めることではなく、どこで止まっているのかを見つけることです。

計算練習が必要なのか。
数の理解に戻る必要があるのか。
文章を読む練習が必要なのか。
聞く力や取り組み方を整える必要があるのか。
気持ちの面を支える必要があるのか。

原因によって、必要な対応は変わります。

小1の算数で大切なのは、早く進むことではありません。

その子にとって必要な土台を、丁寧に積み上げることです。


静岡市で小1の算数学習に不安がある方へ

静岡市で小1のお子さんの算数に不安を感じている場合、まずはお子さんの今の状態を整理してみることが大切です。

「計算ミスが多い」
「文章問題が苦手」
「宿題に時間がかかる」
「数の理解があいまい」
「親が教えるとけんかになる」

このような悩みは、家庭だけで抱え込むと、保護者も子どもも疲れてしまうことがあります。

特に低学年の学習は、早めに土台を見直すことで、その後の伸び方が変わることがあります。

小1の段階で、

数を理解する
問題文を読む
式の意味を考える
間違い直しをする
短い時間でも集中する
自分で考える

という経験を積んでおくことは、小2・小3以降の算数につながります。

算数が苦手になってから慌てるよりも、少し不安を感じた時点で、早めに見ておく方が安心です。


まとめ|小1の算数のつまずきは、早めに土台を見ることが大切です

小1の算数は、簡単そうに見えて、実はとても大切な土台づくりの時期です。

たし算やひき算ができるかどうかだけでなく、

数を量としてイメージできているか
式の意味がわかっているか
文章問題の場面を理解できているか
問題文を最後まで読めているか
説明を聞いて取り組めているか
間違えても考え直せるか
宿題がつらい時間になっていないか

を見てあげることが大切です。

小1のつまずきは、早めに気づけば整えやすいです。

反対に、「まだ小1だから大丈夫」と思ってそのまま進むと、小2・小3で文章問題や応用問題に入ったときに、つまずきが大きく見えてくることがあります。

大切なのは、焦って問題量を増やすことではありません。

その子がどこで困っているのかを見つけ、必要な土台に戻ることです。

静岡市で小1のお子さんの算数に不安がある方は、まずはお子さんの様子を丁寧に見てみてください。

「できない」のではなく、まだ土台を作っている途中かもしれません。

その子に合った順番で学ぶことが、算数への安心感につながります。


学習相談・体験授業について

当教室では、静岡市の年長さんから小学生のお子さんを対象に、考える力・数の理解・学習習慣を大切にした指導を行っています。

小1の算数で、

「計算はできるのに文章問題が苦手」
「宿題に時間がかかりすぎる」
「数の理解があいまいに感じる」
「親が教えると毎回けんかになる」
「このまま小2に上がって大丈夫か不安」

というお悩みがある場合は、一度お子さんの状態を整理してみることをおすすめします。

お子さんに必要なのは、計算練習を増やすことかもしれません。
数の理解に戻ることかもしれません。
文章を読む力を育てることかもしれません。
学習への向き合い方を整えることかもしれません。

今のつまずきを早めに見つけることが、これからの学びを楽にするきっかけになります。

静岡市で小1の算数学習に不安がある方は、お気軽に学習相談・体験授業をご利用ください。

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