早いご家庭では、5年生の全国規模のテストの結果で様子が一変するケースがあります。
もっと勉強させて成績を上げようとするお母さんと口答えする子どものバトルに耐えかねて、お父さんが参戦するのです。
一、塾なんてやめちまえ!と強制終了させるお父さん。
しかし、問題を先延ばしにしただけなので、数年後の新たな受験ではさらなる試練がきっと待っています。
二・転塾。
塾から塾へ渡り歩いても、成績に変化が表れることは希で、多くは希望の学力には届かず入試となります。
三、俺が何とかする!と立ち上がるお父さん。
こんな実力のはずはない。という思いがあるのでしょう。
ところで、お子さんの塾通いのきっかけは何でしたか?
目的を意識してましたか?
もしかすると、「勉強は塾でやるもの」「家では宿題やれば十分。」という習慣になっていませんか?
いけないのは、家で勉強しないから塾に通わせること。
面倒なことは塾に丸投げ。
授業はみんな聞いている、宿題はみんなやっている。
偏差値50台後半のお子さんは、授業をしっかり聞いて、宿題も済ませています。
まだ宿題を終わらせることができない子に、毎日問題集のページ数を指示しても、わからない問題は答えを丸写しするだけになります。
答えを取り上げても時間が過ぎるだけです。
また、お家の勉強を子ども任せにしていると、答えを上から順番に覚えたり、式を覚えたり、まったく応用が利かない勉強をしていたり。
受験勉強には順序があります。
まず、お家で勉強できるようになってから塾に通うこと。
学習意欲が乏しい子どもを、塾漬けにしても成績はあがりません。
そんな毎日に、子どもは幸せを感じません。
幸せに感じていないことは、進んでやりません。
親に感謝の気持ちを抱きません。
しっかり勉強して受けたテストでも、点数次第で怒られると気づくとやる気はなくなりますよね。
また、テスト時間中にトイレに複数回行くようなことはありませんか?
それは点数でまた怒られるかも・・・。
点数を気にするあまり過度の精神的プレッシャーがかかっている証拠です。
これでは、実力は全くだせません。
成績は、子どもの勉強不足だけが原因ではありません。