自分が「行きたい学校はこの学校」「今の偏差値は52だけど、55になったらこの学校を受けてみよう」など、自分なりの考えが固まっている子は、途中どれだけ厳しい成績をとってもあきらめません。
〇〇中学で〇〇部に入りたいといつもお話してくれる生徒がいました。
合格した子が4年生の時、希望の学校の偏差値とは10以上も離れていましたが、3年間努力を重ねて合格しました。
第一志望校に合格したこどもからは「絶対成功したい」という執念を感じるものです。
このような気概を感じるこどもは、なかなか途中成績が伸びなくても、最後に良い結果を引き寄せます。
一方、第一志望校を逃してしまったこどもは、「頑張って勉強している」「○○中学に行きたい」と言葉にしますが、「必死さ」が伝わってこない共通点があります。
つまり「そこそこの頑張りでなんとかしたい。」「なんとかなるだろう。」という甘えた思いが心のどこかに隠れているのでしょう。
長い間この仕事をやっていますとこどもの「本心」は感じ取れます。
親に「勉強しなさい!」とさんざん言われても、こども自身に「核」となる気持ちが育っていなかったら、動機が不十分のまま勉強を始めているので、「本気」にならないのです。
こんな気持ちでの塾通いは、親の監視から逃れるための「アリバイ作り」にすぎません。
勉強は塾でやっている。とか、塾の宿題をやれば勉強は終わり。
これが「塾に行っても成績が上がらない」原因です。
成績上げるには、塾以外でどれだけやるかです。
「成績を上げたいという気持ちがないので上がらない」ということです。